
アイヌ語で「尖った山」の意味を持つ恵庭岳
バランスの良いコニーデのてっぺんに尖った岩塔を乗っけた雄姿はどこからもよく目立つ
かっこの良い山だ。
この山には一般のポロピナイ側の裏側に当たる丸駒温泉側からも滝沢と呼ばれる連続する涸れ滝からロッククライミングで登る事が可能で若い頃は通っていたものだ。
また頂上岩塔にもロッククライミングのルートがあったのだが、こちらは1980年の大雨で崩壊、消失してしまった。

崩壊後も登山禁止にはなっていなかったので、ガイド業を始めた1980年代後半には、良くお客さんを連れて
登っていた。頂上から見下ろす支笏湖ブルーとオコタンぺ湖のエメラルドグリーンは登頂者たちへの特別プレゼントでもあったのだが、1993年の北海道南西沖地震で再び大きく崩壊。その後も崩壊は進み、2001年の
十勝沖地震による大崩壊を機に8.5合め付近にある第2見晴台から先は立ち入り禁止となってしまった。
せっかく登っても登頂できない山という事で足は遠のいていたのだが、
ノマドの道民限定プランNOMA★DO企画で第2見晴台を目指して行って来ました。

登山口付近は2014年の台風被害でかなりの土石流やられ、まるで怪獣大戦争の痕のようになっていたのだが
鋼管の格子を擁したスリットダムが幾重にも作られていた。また車上荒らし被害が相次いだ、かつての林間の奥まった駐車場も国道に隣接したオープン駐車場にリニューアル。
見晴らし台まではの急登は風倒木に圧倒されるが、登山道を塞ぐような木はほとんど細断処理されていた。

ぱっとしない天気だったが、一応 支笏湖を見下ろす。

第2見晴台まで来ると、ようやくオコタンぺ湖も見えて来る。
頂上は指呼の距離まで迫っているのだが、今日はここまで!
消化不良も甚だしいが、夏山スタートのトレーニングとしてはまあまあだったという事にしておこう。

これは、いつ崩れてもおかしくない!

見晴台から下はますます、えぐれてきていて悪い…。
昨年の台風被害で人気のニペソツ山をはじめ、多くの山へのアプローチ林道がやられてしまい登山口へ近づく事ができなくなってしまった。
自然災害とはいえ、頂上に立てない山が増えているのは、残念です。
そういえば、登山口から5分ほど登った所に高さ5m位の大岩が出現していて、そこにチョークのあとが着いていた。ボルダリングに来てるんだわ…。真ん中にいいホールドあったけど、かぶり気味で着地用のボルダリングマット必要です。
念のため…。
posted by 宮下岳夫 at 11:31| 北海道 ☔|
日記
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