この時期の日曜日の赤岩ときたら駐車場から車が溢れんばかりとなるのだが、この雨でクライマーたちは二の足を踏んだようだ。先着の1台にも若者二人が乗っているのだが、様子を伺っているようで車から出て来る気配はない。
雨なんてお構いなしの我々はまずは四段テラスへ。
アプローチの道はドロドロだし、もちろん岩はびしょ濡れだ。
今日は東京から外人がわざわざ、この赤岩だけのためにやって来ているので、まあ易しいルートならいいだろうと大サービスも手伝って。本当なら部屋の片づけでもしてればよいのにと半分思う。
外岩はシングルピッチしか経験がないというので、ぜひとも赤岩のテーブルリッジに案内しようと思っていた。
もう一人もマルチは初めてというので、ますます張り切って取り付きへ。
こちらは4級4ピッチ。もちろん岩には水が染み込んでいるのだが、昨年ディープウォーターソロクライミングを経験しているので
5級くらいまでなら多少靴が濡れていてもなんとかなるだろうと…。
ロープ着けずにしかも泳いでから取り付くというやつ。(去年の写真)

11時近くになってようやく雨はやんだが、風が吹かないのでまだ壁は濡れたままだ。
つづけて不動岩稜Bフェースへ。
クライミングシューズがドロドロなので、出だしのスラブは気を抜けない。
濡れた岩ではチョークも充てにはならないし…。
1ピッチ目の終了点あたりからようやく日差しが出てきた。
この時期の北海道らしいさわやかな風と蝦夷春セミの大合唱も始まった。
3ピッチめはハング気味のクラックだが、もう濡れてはいない。
5ピッチ登って終了。
さらにおまけで2本登って終了。

天気もすっかり回復して暑いくらいだ。
駐車場に戻ってみると車が他2台。
雨の日曜日をいっこ儲けた気分になりました。