2012年11月13日

Banff

日曜日、久々に空いていたので「バンフマウンテンフィルムフェスティバル」プログラムA&B両方とも見て来ました。合わせて5時間! 腰もけつも痛くなったが楽しめました。Tbayさん、ありがとう!

個人的によかったと思ったのは「コールド」
パキスタン ゴッドオースチン氷河のどん詰まりに聳える8000m峰G2の冬期初登の記録
-36℃の極寒の中での無酸素登頂は見ているだけで、凍えてくる。
俺自身もアラスカで-30℃の中を3日連続、登山活動した事があるので、よ〜く解ります
あんな状況でよく撮影したもんだ。今はGOPROのおかげでヘルメットにカメラ装着して
手袋脱がずに操作できるからなんだろけど、極寒の中でバッテリーを切らさないためには
相当よけいな気を使わなければならない。

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プログラムBの方で良かったのは、ヨセミテエルキャピタンのスピードクライミングレース
ユマールが食いこんで外れなくなったシーンはこっちまで、ハラハラさせられたよ。

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登山は個人の楽しみであり、自己満足の世界とは言え、スポーツクライミングにおいては、グレードとタイムを競うのはありだ。
我々の世代は、冒険にしろ登山にしろフィルムで記録する事はほとんどしなかったな。
せいぜい「岩と雪」に発表するくらいだったし、写真もろくに撮ってなかったなぁ。
シビアな登山の時にはカメラの余裕もなかったしなぁ…。

以前、エベレスト南西壁を登った「ダグ・スコット」の講演を聴きに行った事がある。
その時スコットは「私はこの1枚の写真を持って世界を講演して回っている」だった。
かっけぇ〜
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ここ最近流行りの「登頂の喜びをお茶の間と共有」とは随分、軟弱なスタイルじゃあないか?

かつて最強のソロクライマーに鈴木謙造とい人物がいた。
彼は物言わぬクライマーであり、記録を発表する事もしなかった。
ところが、当時「谷川岳の烏帽子奥壁の冬期ソロ」をやった奴がいるらしいとう評判があった。
ある日、土合の駅かなんかで居合わせた他のクライマーが声を懸けた事から次々とその偉業が発覚
彼には、野心も自己顕示欲もなかった。その後は衆人知るところとなり、数々の輝かしい単独登攀を成し遂げて行くのだが…最後はシャモニーのミディ北壁で墜死している。

冒険は誰も見ていないところで、ひっそりと行われている。
鈴木は「自分が自分であるために」覚悟を持ってトライし続けた。
死んで花実は咲かないが、理解はできる…

ともあれ、バンフ作品はどれも純粋であり、また我々をその世界へ引きずり込んでくれた事に間違いはない。
来年も素晴らしい冒険と作品に出合える事に期待してます(MY)


posted by 宮下岳夫 at 14:47| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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