2012年06月20日

遭難報道に喝

パンチPC140073.JPG
キリマンジャロとMT.メルー

今年のゴールデンウィーク最終日となった5月6日、俺はパドルクラブ共催のツアーで羊蹄山に登っていた。
そこに共同テレビのデスクから電話が入り「北アルプス白馬岳で6人が遭難死、彼らの中には半袖姿の軽装の人も!
コメントお願いします。」たとえゴールデンウィークとは言え、凍死するような悪天候の中で半袖はないでしょう…「よほど天気が急変したか、メンバーの誰かにトラブルでも発生して対処してる間に濡れて吹雪かれて手遅れになったんじゃないでしょうかねぇ〜」とコメントしておいた。

ところが昨日発売の「岳人」&「山と渓谷」によれば、彼らは上着は3〜4枚着用、中には羽毛服を着ていた人も2人いたという。全然報道と違うっしょ!事故直後のニュースでは各社とも彼らの軽装を批判し軽率な行動と片づけていたが、まさに死者にムチ打つ行為としか言えない。

山の事故や遭難に対して世間やマスコミは批判的であり、愚かな判断が原因と断罪する。
先のインタビューも有識者(俺の事だけど…)から批判的なコメントを付け加えて確たるものとしたいがためプロテクションだ。トムラウシ遭難の時も東京理科大の中の川遭難の時も、俺は遭難者を批判するコメントはいっさいしていない。現場には現場でしかわからない事情があるのだし、彼らはその判断ミスの代償として命を失っているのだから…。

なぜ正確な情報を伝えるべきマスコミが誤った情報を流すのかは、他社に先駆けてスクープしたいというエロ根性がなさせるのだ。
日航ジャンボ機御巣鷹山墜落の取材競争を描いた「クライマーズハイ」では地方紙と本紙の熾烈なスクープ競争を描いていた。

3.11東日本大震災の津波で襲われた福島第一原発の事故報道は、政府の回りくどく、わかりづらい説明にも関わらず、マスコミ各社は激しい突っ込みを入れず、ただた納得していたようだった。号外など乱舞してセンセーショナルを売りにはしていたが、国民を動揺させないよう配慮が見え見えでなぜか、国民を愚民扱いしていたともとれる。テレビや新聞の写真も上半分が壊れた1号機の映像がほとんどで「それほどでもないのか?」と思わせたが数日後公開された完全に吹き飛んだ3号機、4号機の映像はかなりショッキングだった。おいおい、小出しにして熱を冷ますなよといいたい。

誰もが望むのは真実を知る事であって、早とちりな悪い噂話を聞きたいのではない。たのむぞ、マスコミむかっ(怒り)パンチ






posted by 宮下 at 17:03| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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