2011年09月07日

日本人にできるか?

アララット山ベースキャンプ3200mでの話

明日からの頂上アタックを控えた前夜12時…テントの外で僕を呼び起こす声がする。
夜中、トイレに行ったテントの相棒が帰ってこないという。

s2011アララット山 033.jpg

2人1組のテントと食堂、トイレは水平に70mほど離れているのだが…

ただならぬ気配を感じた僕は装備を整え、ヘッドランプを点けてトイレ周辺を捜すが見当たらない。
聞けば、2人でトイレに出かけ、先に済ませた人が先にテントに戻っているはずだったのにとの事

スタッフを起こして、4〜5人で捜索するが見当たらず…

さらに捜索の手は、隣のドイツ人グループ10数人と向こうのスタッフも加わり、20人近くの人で行われるも、2時間を過ぎても手掛かりすらつかめない。捜索隊の疲労も濃く、あきらめ気分が流れ出した時に、ドイツ人グループに付いていた若いトルコ人ガイドがみんなに「あきらめないで、もう一度捜そう」と喝を入れた。行方不明から4時間後の朝4時、1kmほど下った岩陰でしゃがんでいた遭難者が無事発見された。

やれやれ・・・・

翌朝、寝不足の我々もドイツ人グループもそれぞれ頂上を目指して、ハイキャンプに上がった。

もしも、同じような状況に出会って、見も知らない隣のグループの人騒がせな遭難騒ぎがあったとしたら日本人たちは、捜索に加わっただろうか…?ハッキリ言って多くの人がNOだろう。「明日は朝早いんだから、静かにしろよ!」と言うだろう。

ドイツ人たちも、我々同様にツアー登山グループだった。メンバーは男ばかりで30〜60代、しっかりジャケットを着て、ヘッドランプを点灯して、遭難者の名前を暗闇に向かって呼び続けていた。

島国日本人はとりあえず、自分の国の事、あるいは自分の事、優先でしょう。そこが、大陸人との違いか。彼らは隣国も含め、共同体なのだ。

東北や福島の事を改めて考えさせられる騒動だったな。(み)

s2011アララット山 122.jpg


posted by 宮下岳夫 at 15:30| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
ページトップへ戻る
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。