2011年04月18日

アコンカグア2

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丸2日間飛行機を乗り継いで、地球の裏側アルゼンチンに着いた。登山基地となるメンドーサの街ではいたるところで、大人も子供も一人でリフティング(サッカーボールを落とさないようにポンポンやるあれ)している。ここは国民がみんなサッカーをするらしい。日本人はサッカーを語るがマイボールを持ってる人はさすがにいない!

ちなみにこの年、日本の高校を卒業したばかりのカズがアルゼンチンリーグでゴールしたシーンを偶然、俺はテレビで見た。アナウンサーが「カズゥ〜、ゴルゴルゴ〜〜ォォル」と絶叫していて驚いた。(26年前の話)

総勢11人の1カ月分の食糧や撮影機材は総重量2トン。毎日遅くまでワインを飲みながらの入山準備だった。ワインボトルはハンドル付きの4リットル…まるで焼酎ビッグマンだね。さすがワインの国。

本体より先行してベースキャンプを設営することになった俺と新谷さんは、プンタ・デル・インカのホテルを出発する。出がけに玄関の所にいた黒犬の頭をなでたら、ずーと山まで付いて来てしまった。犬にはマイケルと名づけてかわいがった。マイケルはルート中の危険個所がわかるらしく、その場所に来ると、先回りして立ちはだかり、吠えたてた。夜はテントの下に潜り込んでくるので暖かかった。荷揚げから帰ってくると、ちゃっかり俺の寝袋の中に入っている事もあった。あとでわかったのだが、こいつアコンカグアに7回も登頂しているそうだ。

入山して10日目くらいだったろうか、コックが朝から、今夜はカツカレーを作ると言って張り切っていた。フランスパンを乾燥させてパン粉を作り、塩をすり込んで乾しておいた肉をスライスしてトンカツをあげた。夕方ようやく出来上がったカレーは日本で食うそれとまったく変わらず、いやいや
こんな地の果てで揚げたてのカツカレーをいただけるなんて…

車座になってベースキャンプの外で食事をしていたら、俺の対面にマイケルが座っていて目が合った。そういえば、今日はまだエサを与えていなかった…まぁいい後回しだ。それよりカツカレーのお替わりだ。そして、ふと気付くとマイケルは車座の中で背中を向けて座っていた。やべぇ、すねてるよ…。そして翌朝、マイケルは失踪してしまった…つづく


posted by 宮下岳夫 at 16:32| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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