2020年03月10日

奥手稲山

いや〜、よく寝た!
というか、ブログをほったらかしてました。

暖冬、雪不足に始まった2020シーズンですが、北海道ではそこそこに雪は降っていたし、何よりもアイスクライミングにとっては
氷の発達がここ数年でサイコーともいえる状態でした。

そんでもって待ちに待ったワクワク春スキーシーズンが近づいてきたぞと期待してたら、余計なのが先にやってきて日本中、大騒ぎだ。
いずこも自粛モードで外出は見つからないように出かけないとならないし、人前で咳でもしようものなら、一斉に視線の集中砲火をあびる危険な状況。

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先週になるが、テイネハイランドスキー場から奥手稲に行ってきた。
午前中はハイランドのコース外でパウダーを楽しみ、ランチも食堂で済ませてからリフトで山頂へ。
濃紺の空と眼下に見下ろす石狩湾に気持ちよくスタート。めざす「山の家」まではおおむね下りと平坦地のトラバースで2時間半も見とけば十分だろうと踏んでいたのだが…

気温高く重いラッセル、しかもお客さんの一人がシールトラブルでピンチの連続。
ようやく小屋に着いたのは、日没寸前。
この小屋には何度か来ているのだが、いつも管理人のH大WV部の部員がいてストーブに火を入れてくれていたのだが、今回は無人。
事前にH大に出向いて、宿泊代金の一人80円を払ってきたのに…

石炭ストーブに火をつけようとしたが焚付けがない。あるのはなぜか広告用紙のみで新聞紙すらない。
しかも石炭の質がかなり悪い。「これは石か?」と思うような白い石まで混じっている。
奮闘すること30分、ようやくストーブが燃え出した。
小屋には少し遅れて4人のパーティーも到着。

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4人パーティーと意気投合してストーブを囲んでの宴会もの盛り上がる。
「世界一周旅行中」のフランス人の若者もノマドツアーに参加。持参した「男山」をみんなに振舞っていた。
彼はシベリア鉄道で3週間かけてロシアを横断、ウラジオストックから日本にやって「わざわざ、ノマドのへんなツアー」に参加することになってしまったのだ。それでも日本の山屋たちのディープな夜は楽しかったようでしたが…

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昨夜はビーフシチューとパスタ、そして今日の朝食は味噌煮込みうどん。
たっぷり作ったのだが、フランス人が残さず食べてくれました。

さあ、今日もシールトラブルしながら登り返しだ。
なんとか滑走ポイントにたどりついて、いいのを1本。

「どうだった?」と尋ねると「足が痛かった」と。
28pの足の彼に僕の26.5pの靴を履かせたのだから無理もない。

このあと函館、仙台、蔵王を見てから韓国と中国へ向かうといっていたが
今頃、どこで何をしていることやら…。



posted by 宮下岳夫 at 17:10| 北海道 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月23日

2019 モンブラン登頂

2年ぶり28回目のモンブランに行って来た。
例年8月に組んでいたモンブラン登頂ツアーであったが、ここ最近は温暖化の影響で氷河の状態が良くないのと
グランクーロワールの落石がいっそう危険度を増し、登山禁止になる事さえしばしばだったので、1か月早めて7/10に日本を出発した。

今年のヨーロッパは6月に熱波に襲われていてシャモニーで36℃、モンブラン山頂でも日中に11℃を記録したとの事だった。
そんな暑さもひと段落した頃に我々はジュネーブ空港に降り立った。

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シャモニー到着翌日はル・ツールスキー場のゴンドラとリフトを利用してバルムのコルへ。
満開の高山植物に迎えられ、ルンルンハイクを楽しんだ。
下山してシャモニーの街に戻ってきたら、国立登山スキー学校の横の広場で「フリークライミング ワールドカップ男女」が行われていたので、ちょい観戦。この日はスピードという競技が行われていた。日本代表も楢崎智亜をはじめ、数人が参加していた。競技はスピードとリードのコンバインドで3日間に渡って開催された。

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翌日はいよいよ氷河へ。
エギユ・ド・ミディのケーブルカーで標高3800mまで上がり、さらにイタリア側へ。
ここから4時間かけて、氷河を横断してミディに戻ってくるコースは高度順応のための良いトレーニングとなる。

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天を突くダン・デ・ジュアンの雄姿

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温暖化影響で至る所にクレバスが口を開けている。

予定通り4時間で歩けて、皆さんマル。

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毎週土曜日は朝市。
モンブラン用の行動食に乾燥フルーツなどを格安で購入した。

その後、展望台と軽ハイキングでこの日は終了。
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野菜とサーモンのマンゴー添えランチ  21ユーロ。

そしていよいよ、モンブランへアタック。
フランス人とイタリア人のガイドも加わり、3パーティー2:3:3

初日は登山電車の終点からテート小屋まで、快晴の天気の中ルンルン夏道ハイキング。
ところが夜中に雪が降って、ルートは真っ白け。
アイゼンを装着して岩稜を登る事になってしまったが、我々はこのために
小樽赤岩でアイゼンクライミングのトレーニングを積んできているので難なくグーテ小屋まで登る事が出来た。

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信じられないような場所に立つグーテ小屋。半分は空中です。

翌朝は暗い時間にスタート。
小屋からはガイドとザイルを結び、アイゼンを付けて広い氷河を登って行く。

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夜明けの頃、最後の急登を登りだだ広い頂上に立つ。
空は晴れ渡り、はるか向こうにマッターホルンやイタリアの山々が見えている。
感激も早々に4810mをあとにする。

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下山したシャモニーはまさに夏。
ビールもピザも美味い。

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最終日は半日ハイキングとショッピング。
二人乗りのパラグライダーに乗りに出かけた人もいました。

終わってみれば、全部晴れで全員登頂。
来年も7月中旬出発予定です。


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2019年07月01日

旭岳 裾合平

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日帰りで旭岳の裾合平フラワーハイキングに行って来ました。
天気予報は曇り予報でしたが、ロープウエイで姿見駅まで上がってみると
雲海の上に出ました。

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雨具を着ての行動を覚悟してきただけに かなり得した気分になりました。
裾合平へのコースは旭岳の山裾を捲く様にトラバースをしていくのだが、今年は雪渓が小さく快調に歩いて行く事が出来ました。

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キバナシャクナゲが満開。
エゾツガザクラやチングルマも。
大雪山の夏山シーズンがいよいよ始まりました。

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解けたばかりの雪渓のほとりには貴婦人も!

天気予報が曇りと言っていたからなのか、道中で出会ったハイカーは10人にも満たなかったな。

ロープウエイ山頂駅周辺には観光客が賑わってました。
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2019年06月24日

雨の赤岩

6月23 日 雨降りだが予定通りに小樽赤岩へ。
この時期の日曜日の赤岩ときたら駐車場から車が溢れんばかりとなるのだが、この雨でクライマーたちは二の足を踏んだようだ。先着の1台にも若者二人が乗っているのだが、様子を伺っているようで車から出て来る気配はない。

雨なんてお構いなしの我々はまずは四段テラスへ。
アプローチの道はドロドロだし、もちろん岩はびしょ濡れだ。

今日は東京から外人がわざわざ、この赤岩だけのためにやって来ているので、まあ易しいルートならいいだろうと大サービスも手伝って。本当なら部屋の片づけでもしてればよいのにと半分思う。

外岩はシングルピッチしか経験がないというので、ぜひとも赤岩のテーブルリッジに案内しようと思っていた。
もう一人もマルチは初めてというので、ますます張り切って取り付きへ。
こちらは4級4ピッチ。もちろん岩には水が染み込んでいるのだが、昨年ディープウォーターソロクライミングを経験しているので
5級くらいまでなら多少靴が濡れていてもなんとかなるだろうと…。

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ロープ着けずにしかも泳いでから取り付くというやつ。(去年の写真)

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11時近くになってようやく雨はやんだが、風が吹かないのでまだ壁は濡れたままだ。

つづけて不動岩稜Bフェースへ。
クライミングシューズがドロドロなので、出だしのスラブは気を抜けない。
濡れた岩ではチョークも充てにはならないし…。

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1ピッチ目の終了点あたりからようやく日差しが出てきた。
この時期の北海道らしいさわやかな風と蝦夷春セミの大合唱も始まった。
3ピッチめはハング気味のクラックだが、もう濡れてはいない。
5ピッチ登って終了。

さらにおまけで2本登って終了。

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天気もすっかり回復して暑いくらいだ。

駐車場に戻ってみると車が他2台。

雨の日曜日をいっこ儲けた気分になりました。

posted by 宮下岳夫 at 14:23| 北海道 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月17日

花の浮島 礼文島フラワーハイク4日間

6月10日から4日間、礼文島フラワーハイキングに行ってきました。
快晴の札幌をあとに留萌経由で日本海側を北上するとサロベツ原野の向こうに徐々に利尻岳がその大きな山体を現し出した。
エゾカンゾウやハマナスが咲き乱れ、旅の気分はいやがうえにも高まって来る。

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稚内発礼文島香深行のフェリーに乗って夕刻、島に到着。
常宿となった民宿「はまなす」の出迎えを受けて宿に到着。風呂から上がったタイミングで夕日に染まる利尻を見ながらの夕食となった。

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「いや〜、お客さん達は付いてるね〜。利尻が見えるのは久しぶりだよ。」と。
たぶん毎日言ってるんだろうなぁ…。

翌日は礼文岳へ。
島の最高峰で標高490m!
内路の漁港が登山口なので、まさにSea to summit!
2時間で登頂して、1時間半で下山。1日に数本しかない路線バスに乗って香深の街に戻り食堂で昼食。
オススメは特産のウニ丼「4200円」とのことだったが、皆さん「生姜焼き定食」でした。

午後からは礼文のフラワーロードの王道「桃岩〜知床」への縦走だ。

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バイケイソウやチシマフウロ、ネムロシオガマなどのオンパレードにお客さんたちは絶叫を上げ、なかなか前へ進まない。
終わりかけではあったがレブンコザクラやハクサンイチゲも見られたし…。
スマホで写真を撮りながら「いや〜、フィルム足りなくなるわ。」とナイスなジョークで一同爆笑!
今日はけっこう歩きました。3万歩でした。
今日もビールがうまかった!

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 3日めは島の北部へ。
浜中のバス停の手前で降車して、道路脇に咲くホテイアツモリソウにご挨拶。

そのあと、たぶんもう終わっているだろうなぁと思いつつレブンアツモリソウ自生地へ。
監視員のおじさんが「ぎりぎり咲いてるよ」の言葉を励みに歩いて行くとありました。

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はじめて礼文島に訪れた30数年前は、盗掘被害などで本当に絶滅寸前で1株しか見られなかった。
また、フェリーターミナルでは島から出て行く人の荷物検査なんかもやっていた時期があったりしたのだが
環境省と町が積極的に保護推進をすすめ、防護柵や夜間監視カメラの設置、笹の侵入防止に努めてきたとの事で
いまや自生株は1千くらいに増えたというから驚きだ。
まあ、欲しがる人がいるから盗る人がいるという情けない話ではあるのだが。
現在はバイオによる増殖にも成功していて、万が一株数が減ったとしても同じ遺伝子の礼文アツモリで補えるという
近未来型の保護体制にもなっているんだとか。

レブンアツモリソウを堪能した我々はそのまま西海岸8時間コースへと歩を進めるのだが、下り坂の天気に心が折れて
引き返す事に。再び香深に戻るとウスユキソウを見るために「礼文林道」へ転身。

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まだ時期尚早は承知の上なのだが、ありました、見つけました、1.5部咲のウスユキソウ。
今日もみなさん絶叫であやうくフィルムが足りなくなる所でした。

宿に戻って、今日もビールで乾杯!
今回のチームは一人1本、しかも手酌がルール。
気を使わないけどお金もあまり使わないメンバーで楽しめました。

礼文島は利尻のおまけではなく、「礼文は礼文で!」と言う事で
来年のこ時期にまたやりますんで、予約受付中!

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2019年05月28日

ニセコ 目国内岳 春スキー

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ニセコパノラマラインが岩内側から開通。
とは言っても新見峠までのおよそ2qは、まだゲートは閉まっている。舗装道路を20分ほど歩いて目国内岳の登山口着。

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ほぼ露出した夏道を歩いて前目国内岳を超えると目指す本峰の大斜面が視界に飛び込んできて、いやがうえにもテンションが上がってくる。しかし、スキーをザックに着けて担ぎ、スキーブーツでの登山は意外に苦戦。

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夏道から大斜面へはハイ松の藪漕ぎあり。
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斜度33度、距離700mの一枚バーンは雪も緩んでいて、爽快にかっ飛ばす事が出来た。

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滑り込んでから夏道へのリターンはアミダクジのように残雪を繋ぎながら、最低鞍部を目指す。
所々、雪が途切れて笹薮を越えなければならないのだが、けっこう大変。
所々に行者にんにくが生えているのだが、採ってる余裕なし。

それでもなんとか、あみだくじは外れることなく予定地点に戻ってくることができた。

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日も傾きかけた頃、ようやく咲いたヤマザクラの傍らを通って登山口に戻る。
posted by 宮下岳夫 at 17:02| 北海道 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月24日

ノマ同窓会

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今でこそバックカントリーのツアーは日本中に普及しているが、遡る事20年前に日本で一番初めにガイドツアーとして手掛けたのがノマドであった。
その頃は僕も一時的にスノーボードをしていて、「パワーガイド」なんてシグネーチャーモデルまで従えてブイブイ言わせていたのだが、はっきり言ってそれほど滑りはうまくはなかったな。
あの頃は神様「玉井太郎」の時代だったし…。

それでも毎週のようにスノーシューとボードであちこちの山ツアーを行っていて、けっこうな盛況っぷりだった。
お客さんの年齢はアラサーがほとんどで、僕ひとりがちょっと上のお兄さんみたいな感じで。

山を登れば、そこは本業だから「俺に着いて来い!」的な感じだったけど、お客さんたちも、そもそも登山もやらない若者たちばかりだから、毎回ハプニングや発見の連続で新鮮で楽しく盛り上がっていたな〜。

そんなあの頃のみんなに会いたくて20年ぶりのメンバーがニセコ五色温泉に集う事となった。
当日は東京方面から、わざわざボードも持たず参加してくれたメンバーもたくさん。

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料理は夕食は塚原、つまみは奈良、朝食は僕が担当して、あの頃のように自炊。
酒も食べ物も豊富にあったけど、さすがにアラフィフティー、ネバーエンドではなかったし
食べ物もけっこう余ってしまったが・・・とにかく時間が逆戻りして楽しかったな。

翌日は朝食後に4年後の再開を誓って解散。

誰も滑りに行く様子もなく、というか「久しく滑ってない」という人がほとんどで
僕は奈良を誘い出してチセの東面を1本滑って終了とした。

今では、あちこちでBCツアーがガイドたちによって催されているが、俺たちが元祖だったんだぜぇ!
そういう僕も15年前くらいを境にボードは一切やめてしまったが…。
posted by 宮下岳夫 at 14:54| 北海道 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月17日

鳥海山 春スキー

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ゴールデンウィークが明けて、混雑も去ったのを見計らい東北遠征に行って来ました。
鳥海山は秋田と山形の県境に聳える大きな山で、雪の量も多く、観光道路が開通する4月下旬からが春スキーの本番となります。山の大きさは羊蹄山を3つ合体させたくらいのスケールで、滑る斜面もたくさんあり。

まずは秋田に上陸した初日に、山の北側となる象潟(きさかた)から車で標高1200mくらいまで上がり、なだらかな傾斜を
2時間ほど歩いて笙ガ岳へ。この山頂の東側は標高差300m、傾斜40度のオープンバーン。
実はこの山、計画的ではなく行って、見て、滑りたくなったから滑ってしまった・・・・。
ザラメの急斜面はサイコーでしたが、約1名、クレバスの端っこにスキーがひっかり転倒滑落。
このおいしい斜面のほとんどを滑落するという、もったいない事態に…

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滑落から生還後、全員で鳥海山をバックに記念撮影。

その後、明日の登山口となる東側の祓川へ向かうべく県道58号線を登って行くと、なんと通行止め!17時から。
その時16:55!道路を引き返しながら「遅くなるなぁ」と思っているところにナビゲーター謙の機転で
シャワー付きキャビンをキープ。翌朝早朝出発に変更プランで、その夜はハッピーナイトに。

翌朝、朝食を済ませてから移動30分で標高1200mの祓川ヒュッテ駐車場着。
天気も上々、標高2230mの頂上へは4時間ほどで到着。
頂上は多くのスキーヤーで賑わっていた。

往路を引き返すスキーヤーを後目に我々は裏側へ。
ガッツリ落としてからトラバースで祓川へもどればいいさとザラメのノートラックを快適に滑り落とす。
トラバースポイントの尾根に乗り上げて後続を待っていたら、目の前をH田さんが気持ちよさそうに通り過ぎて行ってしまった。大声で呼びとめるが声は届かず、急いで追いかけて、ようやく停止したのは標高差500mを一気に滑った後だった。

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雪も斜面もサイコーでよほど他のみんなも呼び寄せようかと考えたが、登り返しの事を考えたらやめた方がよさそうと判断して、シールで標高差200mほど登り返して、先行するみんなに合流。
いや〜、それにしてもサイコーだったな。

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その後、麓の猿蔵温泉で鳥海山を眺めながら風呂に入り、本庄経由で秋田へ。


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秋田ナイトは比内地鶏と山菜で。

東北シリーズ、来年は八甲田を予定。
高田大岳を滑ろうともくろんでいます。
鳥海山は2021年にまた、行きます。さらにバージョンアップコースを予定してますんで、見逃すな!
posted by 宮下岳夫 at 15:41| 北海道 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月02日

GW前半 利尻岳 東北稜

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日本最北端の洋上に浮かぶ利尻島の利尻岳。
夏は日本百名山の一座としてにぎわいを見せるが、積雪期に訪れる人はまだ少ない。

悪天候と季節外れの積雪が予想され、天気予報は脅しをかけてくる。
稚内までの道のりを心配して念のため冬タイヤを2本積み込んだが、出発の朝、杞憂に過ぎないと判断して夏タイヤで札幌を出発。この時期の利尻通いはもう40年も続いている。

連休初日というのに道路は意外と空いていて、5時間で稚内に到着。
シャッター街の中心部で唯一、営業中だった「ラーメン大王本店」で昼食タイム。
こののち、我々は5日間で4回もラーメンを食べることになるとは、この時点で誰も気づいてはいなかった…。

稚内発鴛泊行のフェリーは波も穏やかで、16:30には島に到着。
船内には「滑りに来た!」というグループが数組。
我々は出迎えを受けて、おなじみのペンション「レラモシリ」にチェックイン。

翌朝、7時に朝食(ホッケ定食)を食べ、東北稜の取り付きとなるオチウシナイ沢の林道まで、俊哉オーナーに送ってもらう。

歩き出して5分で休憩。「暑い」
天気予報に脅されて、厚着をし過ぎたようだ。
ジャケットもズボンも脱いでタイツマンに変身して尾根上の積雪をたどる。

通常、東北稜へは隣のアフトロマナイ沢より取り付くことが多いのだが、残雪を繋ぐのであれば、断然オチウシナイ沢がオススメだ。行く手を藪に阻まれることもなく、最初のピーク1003には2時間ほどで到着。
ここで、アフトロより登って来た先行者のトレースに合流する。ハイ松だらけの稜線とわずかな残雪に彼らの苦闘の跡が見られる。
1003直下には彼らのものと思われるテン場跡があった。これから先は解けかかったトレースを利用して、目指す三本槍のキャンプサイトまでは、難なく到着することができた。時間は早いが雪庇を削って整地して快適なテン場が完成した。
わずかに持参した酒を飲みながら、黄昏タイムを楽しんだ。東北稜の日没は16時と早い。
夜半、テントから頭を出して頭上の銀河を堪能した。雄忠志内方面に町明かりはなく、星の天井に圧倒された。

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朝4時、太陽は北海道から昇る。
今日も快晴。行く手に立ちはだかるローソク岩がまるで「早く登って来い。」と我々を誘っている。
カップヌードルにもちを入れて、この旅 二度めのラーメンを食べる。
もうちょっと暖かくなってからでも余裕だよと食後のお茶をゆっくり飲んでからテントをたたむ。

三本槍からはすぐにナイフリッジが連続するので、ロープを結んで出発。

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風化で削られた靴幅リッジには頼りなげに雪が乗っているが信用ならない。
細かくビレーを取りながら通過。そして東北稜の核心部「門」が立ちはだかっていた。
すっかり雪が解けて、巨大な泥壁となって雪で凍りついているよりやっかいだ。
泥にアックスを打ち込み、頼りなげな割りばしのようなブッシュを束ねて掴む。
のっこして、3mほどクライムダウン。ローソク岩は左から捲いて窓岩のコルに到着。
ここはテン場にもなる広いスペースでザックを下ろして休憩。

ここから「佐々木大輔大滑降ルンゼ」に20mの懸垂下降。
支点は先行パーティーがハイ松から延長コードを取ってあったものにカラビナを1枚加えて降りることにする。

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60mほど日陰の硬い斜面をトラバースしながら上がって行くと日当たりのよい場所に飛び出した。
ここからは斜度40度ほどの雪の急斜面を登り詰めていく。大きな岩を二度ほど右から回り込んで超えていくと
突然、西壁ローソク岩が視界に飛び込んできて、いきなり頂上となる。

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陽が傾いて影富士が現れ出す。影はどんどん長くなり、島からはみ出して日本海へと背伸びを続ける。もうすぐ北海道まで届きそうなところで、影は薄くなってしまった。太陽はまだ隣に浮かぶ礼文島の上にある。そしてそれもまた、大陸の方へと消えて行った。

下山後、我々は利尻富士温泉へ、そして三度めのラーメンを「笑う門」で食べた。
「海鮮あんかけラーメン」1300円!見事!
その後は、することもなく「ペンションレラモシリ」で飲んだくれの人となる。

夕食時、お世話になっている「島のかあさん」がお土産の昆布を届けて元気な姿を見せてくれた。
秋に足の骨折したとの事で心配していたのだが、良かった。

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毎年、島行者にんにくを山ほど採って帰るのだが、今年は意外に雪が残っていてまったく生えていなかった。
手ぶらで帰るのは忍びない。以前、美深のあたりで採った記憶があったので、時間のかかる名寄経由で札幌に戻る事にする。道北の中川町をちょうど12時に通ったので、出くわしたドライブイン「ぽんぴら」で天皇陛下を見ながら令和初のラーメンを食べたのっだた。
その後カーブの多い道を後続車にせかされながら走っているうちに大事なGNP(行者にんにくポイント)を見過ごすという痛恨のエラーをして、車は高速道路へと吸い込まれたのだった。

また来年!







posted by 宮下岳夫 at 16:24| 北海道 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月25日

2019 夏パンフできました!

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年2回発行をきっちり守り続けて、創業35年。
ペーパーレスと言われる時代になり、紙のパンフレットの要望も減ってきているようです。

ある日、某登山用品店の店先に置かせていただいているパンフレットの必要部分だけを携帯で写真を撮っているお客さんの姿を見て、時代の流を感じました。

そういえば、自宅や会社のデスクにも増える紙モノは意外と迷惑だよね。

だいたい新聞を定期購読する人も減っているし、本もデジタル化が進んでいるからね。

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そんな訳でノマドも、そろそろ新しい時代に対応していきます。
posted by 宮下岳夫 at 16:55| 北海道 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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